自働化とは、ヒトの“働き”を機械に組み込んで、不良品をお客さまに流さないことです。
一般的に知られる「自動化」は、ヒトの単純な“動き”を機械に置き換えて労力を軽減しますが、ニンベンの付いた自働化では物ごとの善し悪しなど、何か異常を見つけて判断するというヒトの“働き”まで機械に任せます。
機械による自動化で大量生産は実現しますが、ひとたび異常が発生した場合、機械は不良品を作り続けてしまいます。ところがもし、異常を判断するというヒトの働きが機械に組み込まれていれば、自動で停止するような設定で不良在庫が発生しません。これが自働化の手法になります。
不良品の生産を未然に防ぐことで、検品や作り直し、運搬や在庫管理の手間、それに掛かるコストの発生を阻止。一方でヒトは機械を監視する業務から解放され、問題解決など付加価値の高い仕事に注力できるため、自動化に比べてコスト低減と品質向上が進みます。 ジャストインタイムの「必要なもの」が不良品だったら、いくら「必要なときに」、「必要なだけ」を頑張っても水の泡です。自働化とジャストインタイムはかのトヨタ生産方式の大黒柱でもあるのです。