メキシコの港にて船内作業のムダ取り。船内は積み荷状態によって状況が変わる危険な場所。しかし作業員はみんな〖港湾組合〗からの派遣。指名できないので常に約半分が初対面。なのに、みなさんの到着から各直の作業開始までに5分もありません。
弊社の研修を終えた荷役課長が意を決したように言いました。『ならば誰にでもわかる、3分でトレーニングできる作業要領を仕上げる。来る人来る人トレーニングすればいつか組合員の100%をカバーできる』と。スーパーバイザーも工程観察シートを使って組合作業員へのフィードバックをはじめました。〖組合〗管理職の方々にも好評です。
2カ月ほど経ったときのこと。船会社の日本人チーフオフィサーから『海外のステべさんで珍しく作業のムダがない』とお褒めいただいたと、荷役課長が喜んでました。ありがとうございます。でもまだこれからがカイゼンの本番なんです。チーフオフィサー、次の寄港までご期待ください。